〔メインメニューに戻る〕

交通事故メモ

2001年4月，自転車通勤中に事故を起こしました． 以下はそのメモです．

○4月10日(火)午前

• 自転車で通勤途中，福岡市中央区大名二丁目の 天神西交差点付近の歩道／自転車兼用道路を直進中， 左折しようと進入したライトバンと衝突．
• 時刻は午前7時30分頃．
• 完全な出会い頭の衝突． 自転車の後ろが「ふわっ」と浮いた感覚と， アスファルトに顔があたった感触しか記憶に残っていない．
• 後の現場検証で見ると，ブレーキをかけたものの間に合わず， ライトバンの側面前方にぶつかって，勢いで一回転して道路に投げ出された模様． 当時は，前ブレーキを効かせ過ぎて自分で一回転したのかなとも思っていた． 車はわずかに動いたものの急停止．
  • 通勤災害申請のため作成した被災状況図 (GIF file; 153 KB)
• その場では，耳が切れて血が出ているものの，救急車を呼ぶ程の怪我ではないと思い， 相手の携帯電話番号をメモして別れる．こちらは名刺を渡す．

  この行為は大きな間違い．事故が発生したら大小問わずすぐ警察に連絡． 勝手に当事者同士で処理するのは道路交通法違反になるらしい．

• 呉服町の薬局でマキロンとバンドエイドを購入．簡単な手当．
• 大学でしばらく様子をみる． しかし，次第に左腕が上がらなくなってきたため，病院に行くことにする．
• 自転車を大学に置き，地下鉄でマンションに戻る． 共済組合員証(保険証)とバイコロジー(自転車総合保険)の控えを持って 中央区の浜の町病院(国家公務員等共済組合連合会立)に行く．
• 受付で「事故の場合は保険は一切効かない．自賠責になる．」と言われる． 後から調べてもらうと，場合によっては使えないことはないらしい． 受付の対応はイライラしている人ならば怒り出すかもしれないような， 形式張った態度． もしかしたら，共済組合員であることを声高に主張すれば変わったかもしれない．
• 整形外科へ． レントゲン撮影の結果，骨折の疑いが強いもののシーネで固定して一日 様子を見ることにする．肘から血を抜く．腕が軽くなる．
• 治療費を立て替える．4万円以上取られる．保険ってすごい．
• バイコロジー保険の管理会社に電話． 保険金申請書を送ってもらうことにする．申請は治療終了後提出する． そこで，警察の事故証明が必要なことを初めて知る．

○4月10日(火)午後

• 12時30分過ぎ，病院を出る． 相手の携帯電話に電話，会社が天神にあることを知り，事故現場付近で待ち合わせ， 直接会社に向かう．ライトバンは会社のものだったため， 支店長が自動車保険会社に電話． こちらとも話したいとのことなので，連絡先を教える． その電話では，これからの治療費は全額保険会社で負担するとのこと．
• GパンにTシャツに帽子という格好で現れたため，支店長は「なんじゃこいつは？」 という目で見ている．名刺を見ると，とたんに態度が変って， 応接室にコーヒーが出てくる． WindowsDrawで作った名刺が初めて役に立つ．
• 13時30分頃， 相手と二人で舞鶴派出所に事故を届出．大名の方が良かったかも． たよりない警察官で，調書の日を一日間違えて中央警察署に提出していたらしい．
• GパンにTシャツに帽子という格好で現れたため，警察官は「なんじゃこいつは？」 という目で見ている．名刺を見ると，とたんに態度が変って， 「先生」と呼びかけるようになる．妙な気分． WindowsDrawで作った名刺が二度目に役に立つ．
• 警察からは，実況検分の連絡がいつか来るとだけ言われてその日は終り． 相手の人と「なんかそっけないですね〜」と言いあって別れる．

○4月11日(水)

• 朝，病院で再検査． レントゲン撮影の結果ではまだ断定できない． また，肩の腱が切れている可能性もあるとのことで， 来週MRI検査を行なうことにする．
• 同じ病院の耳鼻咽喉科で耳の裂傷を治療してもらう． 縫合はせずにテープで固定．
• 治療中，相手型の保険会社の担当者から至急連絡くれとの伝言が入る． 連絡すると，文部科学省の共済保険で支払って欲しいと言ってくれと言われる． 病院で事故の場合には保険が効かないと言われたと言うと， そんなことはないと食い下がる． その場では，状況がさっぱり理解できないので， とりあえず大学の共済の担当者と相談してみると返事する． こちらからかけさせるなら，フリーダイヤルにして欲しい．
• 「一番確実に連絡が取れるのは電子メールです．」と言うと， 電話先に動揺が感じられる．よわ〜い．
• 大学に戻り事務の人に問い合わせてもらった結果， 場合によっては保険が効くこともあるらしい． 組合員の負担が軽くない場合に適用を検討するとのこと． 結局，病院と大学の協議の結果，保険会社に請求することになった． 治療費の額と過失がどちらにあるかによって判断するのだと思われる．

  相手の保険会社は，病院が国家公務員等組合員の組織だと知り， 「もしかしたらこちらの負担が二割で済むかもしれない．」と思って ああだこうだ食い下がったと推測される． 治療費が15万程度で済むとわかるとピタッと連絡が来なくなる．

• バイコロジー保険の管理会社に事故状況の説明図をFAXで送付．

○4月12日(木)

• 中央警察署の人から電話． 派出所からの日付が間違っていたため，担当が変更になるとのこと． そんなもんなのね． ただし担当の人は出張中．大した事故ではないためか，切迫感なし．

○4月17日(火)

• 午前中，耳鼻咽喉科で治療．傷口は塞がったとのこと．治療終了． 診断書を二通書いてもらう．
  • 診断書 (GIF file; 135KB)
    (＊)「右耳」は「左耳」の間違い．
• 午後，レントゲン撮影とMRI検査． ものすごい音のする狭い半管の中に1時間近く押し込まれる． 結果はすぐに出る．腱は大丈夫そうとのこと． ただし腕は二箇所ヒビが入っていることが確認された． 全治二カ月． この段階でこれまでよりガッチリ包帯で固定される． 診断書を書いてもらう．
  • 診断書 (GIF file; 139KB)
    

  今度の事故で原本が必要になった診断書は 文部省交通障害保険(様式有り．10万円以下の場合必要なし) 警察に提出(病院の様式) 相手方の保険会社の分(病院と保険会社で勝手に手続きをする) 通勤災害申請(整形外科と鼻耳咽喉科; 病院の様式) バイコロジーはコピーで代用できた． 鼻耳咽喉科の分は警察が受け取らなかったため無駄になった． 診断書は費用がかかるため事前に調べておくべし．

○4月21日(土)

• なかなか連絡が取れない中央警察署の担当者に朝8時10分電話． この時間なら出勤直後なのでいると言われていた． のんびりしているとすぐ事故処理で出動するらしい． 現場検証の日時を決める．

○4月24日(火)

• 通院4回目．特に変わりなし．

○4月25日(水)

• 現場検証．職場の人に自転車を運んで(乗っていって)もらう． 検分は10分程度で終る．早い．
• 相手方はまた連絡するとのことで，こちらだけ中央警察署へ調書を取りに向かう．
• 事故が起こったら直ちに届けるように言われる． 違反になるし検分も現場ですぐ終るそうな．平謝り．
• 方眼紙のようなものに事細かに事故状況を書き込み， 次に供述調書に世間話を交えながらスラスラと書き込んでいく． 「匠の技」と言える．ひたすら感心する． まわりでは「あんちゃん」がおとなしく取り調べに応じている．
• 調書のポイントは次の通り．
  • 事故の状況の細部の詰め
  • どうして事故が起こったと思うか？
  • 相手を罰したいと思うか？

○4月28日(土)

• 文部省交通障害保険の管理会社に事故報告の葉書を送付． 事故発生後一月以内に発送する必要がある．

○5月1日(火)

• 通院5回目．特に変わりなし．

○5月8日(火)

• 通院6回目。 シーネを外して様子を見ることにする． 当面は三角巾から手を出さないように言われる． 痒いときにかけるのは実にありがたい．

○5月15日(火)

• 通院7回目． ジワジワ手が動くようになる． 三角巾は使わずに，少しずつ手を動かす練習をするように言われる．

  三角巾は怪我の「典型」のため，人が親切に (正確に言えば，親切な人がわかるように)なる． 人混みや満員電車でもむこうから避けてくれるので，歩きやすかった． たまにすれ違う包帯で手を吊った人との連体感も味わえる (あまり味わいたくないが...)．

○5月29日(火)

• 通院8回目． 完治にはあと一カ月程度かかるが通院はもうしなくていいと言われる． 文部科学省の交通事故保険のための診断書を依頼する． 形式がややこしいので一週間程度かかるとのこと．
• 馬出の県警察本部に事故証明をもらいに行く． 600円．
  • 交通事故証明書 (GIF file; 201KB)
• 相手方に治療終了を報告．

○6月5日(火)

• 診断書を取りに行く．4,000円． 治療費は保険会社に請求を回したとのこと．
  • 文部科学省交通障害保険用診断書 (GIF file; 303 KB)
• 治療総額は，診断書代を除いて146,630円．

○6月6日(水)

• バイコロジー保険，交通事故保険の保険金請求書を郵送． 事故証明書は双方コピーで可．

○6月8日(金)

• 病院の医事科から連絡． 治療費の内，相手方の保険会社へ提出する診断書代， 警察に提出する診断書代以外は払えないとのこと．残りの
  • 耳鼻咽喉科の二通(一通は大学に提出，一通は警察に提出するつもりが いらないと言われて残った)
  • 文部科学省交通障害保険に提出するもの一通 (バイコロジーはコピーで可)
  • 整形外科の大学に提出した分
  はこちらで負担して欲しいとのこと．これは仕方がない． 保険会社用は4,000円，普通の診断書は3,000円．

○6月12日(火)

• バイコロジー保険の入金通知が来る．
  • 保険金支払いのお知らせ (GIF file; 98KB)
  シーネで固定していた日数(4月10日〜5月8日)29日と，その後の通院日数 5/15, 5/29 の合計31日が「通院日数」とみなされる．
• 相手保険会社から示談のための書類を送付するとの電話連絡が来る． 大事故ではないので，簡単に済みそう．

○6月14日(木)

• 病院に診断書代金の残りを支払いに行く．

○6月15日(金)

• 通勤災害が認められる． 治療費や後遺症が残った場合の補償が受けられると書いてある． 診断書は認められるのかしら？
  • 通勤災害補償通知書 (表; GIF file; 11KB)
  • 通勤災害補償通知書 (裏; GIF file; 25KB)
• 相手方の保険会社から「自動車事故解決のお願い」が送られてくる．
  • 自動車事故解決のお願い (GIF file; 185KB)
  • 損害賠償額の内容(対人) (GIF file; 93KB)
  • 人身事故に関する承諾書(免責証書) (GIF file; 213KB)
  治療日数50日，通院日数8日で慰謝料の積算日数がなぜ57日となるのかは不明． 問い合わせるのも面倒だし予想金額を上回っていたため捺印することにする． 後で慰謝料をもらった人に聞くと，業界の相場があって妥当ではないかと言われる．

○6月16日(土)

• 「人身事故に関する承諾書(免責証書)」4通に署名・捺印し郵送する．

○6月18日(月)

• 「人身事故に関する承諾書(免責証書)」のコピーを事務に提出． 示談が終了したことを知らせる必要があるため．
• 通勤災害の書類のために支払った診断書代は請求可能とのこと．

○6月28日(木)

• 相手方の保険会社より「保険金お支払いのご案内」が郵送されてくる。

○7月16日(月)

• 一カ月以上経つのに文部科学省交通事故保険から連絡がないので不安になって問い合わせメールを送付．

○7月17日(火)

• メールの返事が来る．今週中に手続きを完了するとのこと． う〜む．バイコロジーとずいぶん違う．
• 事務から「治癒診断書」を提出してくれと言われる．

○7月18日(水)

• 病院に行き，「治癒診断書」を書いてもらう． もちろん診察を受けないと書いてくれない．面倒． 手数料3,150円を立て替え払い．
• 治癒診断書を領収書をつけて提出．

○7月19日(木)

• 文部科学省団体交通障害保険の担当保険会社から普通障害保険と交通障害保険の支払い額が通知されてくる．
• 金額を見ると実際の通院日数をかけた数字．
• セコムの場合はシーネの固定期間を通院と見なしてくれたのとずいぶん違う．
• 月額2,000円を取る割にはあまり親切な対応とは言えない．

○7月21日(土)

• だめもとで，団体交通保険会社の受付事務所に問い合わせのメールを出す．

○7月24日(火)

• 団体交通保険会社の受付事務所から返事がくる． ギブスのように，完全に固定され取り外しができない固定具による 固定期間のみ通院日数として数えるとのこと． つまり，シーネによる固定期間は通院日数としては数えないらしい． 保険会社によって基準が違うのね．
• とは言え、保険会社によって支払いが異なるのはよく理解できないので、 基準を問い合わせてみる。

○7月26日(木)

• 返事が来る。 「お気持はわかりますので、直接担当保険会社にメールで返事させます」とのこと。

○7月30日(月)

• 担当保険会社より電話がある。
  • 基本的にやはりギブス完全固定でないと支払えないとのこと。
  • 困難ながらも何とか就業していた場合には、残念ながら対象にならない。
• というわけで、利き腕ではなかったし、仕事をしていたので、 あまり食い下がらずに引き下がる。

○7月31日(火)

• 病院に耳の治癒診断書を取得に行く．

○8月1日(水)

• 事務に診断書と領収書を提出

〔メインメニューに戻る〕