渡部 善隆:
汎用UNIXサーバにおけるプログラミング言語利用法,
九州大学大型計算機センター広報, Vol.33, No.1 (2000), pp.1-22.


2000年1月より,汎用計算機FUJITSU M-1800/20U が汎用UNIXサーバFUJITSU GP7000Fモデル900に置き換えられました. UNIXシステムのホスト名は同じ``kyu-cc''です. 旧kyu-ccの利用者ファイルはそのまま新kyu-ccに引き継がれています.

新kyu-ccでは,利用者が確保できる最大記憶容量が旧kyu-ccの0.5GBから 32GBへと飛躍的に増大しました. また,いくつかのFortranプログラムを用いて処理速度を比較したところ, M-1800/20Uのベクトルユニットを使用しない場合の計算において 新kyu-ccは旧kyu-ccの2倍から5倍の性能を示しました. この「2倍から5倍」という性能は,新kyu-ccのひとつのCPUにおける測定結果です. 新kyu-ccでは,さらに自動並列化オプション,最適化指示行,OpenMP Fortran, MPI,並列版数値計算ライブラリなどによる並列化手法を用いる ことで,最大32CPUを使った計算を行なうことができます. つまり,理論上はさらに32倍速くなる可能性があります.

この記事では,新kyu-ccのプログラム言語であるFortran, C, C++ の基本的な利用方法について説明します. 22ページ.

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