渡部 善隆, 山元 規靖:
CプログラムからSSL IIを利用するには,
九州大学大型計算機センター広報, Vol.29, No.3 (1996), pp.234-242.


C言語はUNIXとともに普及した(もともとは)システム記述言語でしたが、 最近では数値計算に利用する人も増えてきました。 しかし、C用に作られた汎用の数値計算ライブラリは、 Fortranに比べてまだまだ少ないのが現状です。

SSL II(Scientific Subroutine Library II)は、 Fortran用に作成された科学技術計算用の汎用サブルーチンライブラリです。 UXP上のSSL IIには、スカラー版とベクトル版があり、 ベクトル計算機向けにチューニングされたSSL II/VPの中には、 理論的なピーク性能に迫る優秀なライブラリもあります。

SSL IIは、Fortranプログラムから呼び出す(CALLする)のが普通です。 しかし、FortranとCを静的に結合して一つのプログラムを作る一般的なテクニックを用いることで、Cプログラムの中からSSL IIを呼び出すことができます。

本稿では、汎用計算機M-1800/20Uおよびベクトル計算機VP2600/10のUXPシステムと、 ライブラリ・サーバーS-4/1000E上でCプログラムからSSL IIを呼び出す方法を紹介します。

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