渡部 善隆:
並列スーパーコンピュータの演算性能〜Fortranプログラムでの実測データ〜,
全国共同利用大型計算機センター研究開発論文集, No.19 (1997) pp.100-108.


新スーパーコンピュータVPP700/56の運用にあたり, センターでは何本かのテストプログラムを走らせ,データを収集しました. 運用側としての関心は,「入れ換えられる計算機である FUJITSU VP2600/10に蓄積された利用者プログラムがスムーズに移行できるか?」 でした. そのため,浮動小数点形式の差異(VP2600/10はIBM形式, VPP700/56はIEEE形式です.)や翻訳時オプションの動作確認などの「精度」 とあわせて,翻訳時間や実行時間,スループットなどの「性能」も重要な チェック事項となりました.

本稿では,それらの実測データの中から, スーパーコンピュータの唯一の存在理由である浮動小数点演算性能について得られた結果を中心に報告します. また,VP2600/10で数値計算を行なっていた者の立場から見た VPP700/56の使い勝手を簡単に報告します.9ページ.

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