次に認証用のRSA鍵を用意する必要があります.ユーザ鍵データを作成するため のコマンドはTTSSHには含まれていません.鍵作成には他のWindows用SSHソフト ウェアを使用する手もありますが,UNIX計算機上で作成した鍵データをそのまま 用いる方が便利でしょう.3.5節の図10 のように,wisdom上でssh-keygenコマンドを入力して利用者鍵を生成します.パ スフレーズも必要です.
wisdomで利用する鍵と同じユーザ鍵を使うと混乱しそうなので,Windows用に別 の鍵を作成しましょう.鍵作成コマンドは同じssh-keygenで,鍵を保存するファ イルの名前を指定することで,別のファイルとして鍵データを保存できます.
wisdom% ssh-keygen -f new.my.key ← 暗号鍵生成コマンド(鍵ファイル名指定) Initializing random number generator... Generating p: .....++ (distance 76) Generating q: ...........++ (distance 210) Computing the keys... Testing the keys... Key generation complete. Enter passphrase: *************************** ← パスフレーズの入力 Enter the same passphrase again: *************************** ← パスフレーズの再入力 Your identification has been saved in new.my.key. Your public key is: 1024 37 135167431811817247045297455626463143377751240485105953763812398903342954 07407074793866917645675434819153164980234652333371954680708136089551611144694790 07039283550632598314194336286786180522204291768813658171641911750589054515621984 84667807257754148220470805370117460813802194166822562607991876320091259840777 a7 0034a@wisdom ←``wisdom''の所は後で自分の計算機名に変更する必要あり Your public key has been saved in new.my.key.pub wisdom % |
上記の鍵は,wisdom上で作成しているので最後の計算機名がwisdomになっていま す.計算機名の部分を,使用するWindows計算機のインターネット上の名前に変 更して下さい.次にftpなどを用いて自分のWindows計算機に2つの鍵ファイルを 持って来ます.
TTSSHでもユーザを確認するためのパスフレーズの入力が必要になります.図 16のように,wisdomのユーザ鍵を利用する場合,wisdomでの 鍵生成時に入力したパスフレーズを入力する必要があります.鍵生成時に利用し たパスフレーズを憶えておいて下さい.