ご挨拶
科学の歴史を振り返っても、近年の情報技術の進歩の速さは際立っています。AIをはじめとする情報技術は、研究の方法から教育、大学の業務に至るまで、あらゆる場面に変革をもたらしつつあります。情報基盤研究開発センターの歩みは、前身の大型計算機センターから数えて半世紀を超えますが、求められる役割がこれほど速く変化する時代は初めてのことです。
この変化は、情報基盤を構成する要素の隅々にまで及んでいます。流通するデータ量の増大は、より高速なネットワークと大規模なデータ基盤を求めます。AIがサイバー攻撃にも利用されるようになり、セキュリティには一層の強靱さが求められています。AI for Scienceに代表される新しい研究様式は、GPUを中心とする大規模な計算資源を必要とし、本センターもスーパーコンピュータ「玄界」を中心とする計算基盤の強化を進めています。こうした計算資源を支える電力供給や冷却など、設備面の要請も大きくなっています。
こうした変化の中で確かな情報基盤を提供し続けるために、本センターは変化を待つのではなく、先取りする姿勢を大切にしています。新しい技術について単に情報を集めるだけでなく、研究開発組織としての強みを活かして自ら試し、評価し、実際のサービスに活かせるかを見極めます。また、学内外の研究者や大学業務の現場との対話を通じて、今何が求められているのかを把握します。利用者の皆様を支援し、新しい技術を広めていくためにも、私たち自身が学び続けることを大切にしています。
これらの活動は、ネットワーク、セキュリティ、教育情報基盤、データ科学、計算基盤を担う各部門が連携して進めています。特に情報セキュリティについては、サイバーセキュリティセンターと密接に連携して、本学の教育・研究活動を支える情報環境の安全を守っています。また本センターは、学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点(JHPCN)の構成拠点、革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ(HPCI)のシステム構成機関として、全国の大学・研究機関・企業の研究者の皆様にも、計算資源と共同研究の機会を提供しています。
今や情報基盤は、電気や水道と同じように、必要不可欠でありながら、何事もなく使えているときには意識されない存在です。しかし、技術が急速に変化する時代には、「当たり前に使える」状態を保つこと自体が、絶え間ない改善と挑戦の上に成り立っています。
本センターはこれからも、見える部分でも見えない部分でも九州大学と学術コミュニティを支え、変化の先にある新しい研究と教育の姿を、皆様とともに切り拓いてまいります。

組織図

学内各組織との関係

沿革
2017.10
スーパーコンピュータシステム “ITO” 導入
2016.10
伊都キャンパス移転
2013.11
高性能アプリケーションサーバシステム (HITACHI HA8000 及び SR16000VM1)導入
2012.09
高性能演算サーバシステム(FUJITSU PRIMERGY CX400)導入
2012.07
スーパーコンピュータシステム(FUJITSU PRIMEHPC FX10)導入
2011.06
高性能演算サーバシステム(FUJITSU PRIMERGY RX200S6)導入
2010.04
教員組織改組
2009.05
高性能アプリケーションサーバシステム(HITACHI SR16000 L2)導入
2007.06
スーパーコンピュータシステム(FUJITSU PRIMEQUEST 580, FUJITSU PRIMERGY RX200S3)及び高性能アプリケーションサーバシステム(HITACHI SR11000)導入
2007.04
九州大学の学内外への情報サービスを一手に担う新組織として発足した「情報統括本部」において、研究開発と全国共同利用計算サービスを担当する部局として「情報基盤研究開発センター」設置
2007.03
九州大学の情報基盤センターと事務局情報企画課を統合し改組
2005.03
教育用システムを Fujitsu PRIMEPOWERシリーズ/FMV-C330 分散システムに機種更新。高性能演算サーバ(旧 汎用コンピュータ)を IBM eServer p5 シリーズに機種更新
2002.12
Gridコンピューティングシステム 導入
2002.10
スーパーSINET(10Gbps)接続
2002.09
キャンパス間回線の速度変更(1Gbps)
2001.12
キャンパスネットワーク(ギガビット)システム 導入
2001.09
INSPECサービスのサイトライセンス方式への移行
2001.04
電子図書館 統合型情報提供システム 導入
2001.01
スーパーコンピュータ FUJITSU VPP5000/64(64PE, 704GB)導入
キャンパス間回線の速度変更(30Mbps)2000.06
情報基盤センター開所式
2000.04
情報基盤センター設置
高速検索システム・マルチメディア掲示板システム 導入2000.03
九州大学の以下情報関連施設を統合し改組
大型計算機センター(全国共同利用施設)、 情報処理教育センター、 中央計数施設、 総合情報伝達システム(KITE)運用センター、 附属図書館の一部1998.02
情報基盤センター設置準備委員会設置


